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2013.2.23-24 雁ケ腹摺山
この冬は軽アイゼンの購入さえする予定ではなかったのですが、今回の同行者(元同期)の強いプッシュもあり雪山デビューすることに(この山行予定は3度流れた結果、奥多摩でデビュー済み)なりました。この山行は同行者が雪山デビューをしたコースでもあることから、この山で僕もデビューすることに。
事前にヤマレコで最近の様子を検索をしてもほとんど出てきませんでした。その不安は的中。初心者コースであると聞いていたのですが、かなり厳しいデビュー戦となりました。
7時39分大月駅に降り立ちました。駅からタクシーで登山口の金山鉱泉へ(2,600円)。ここで登山届を提出して、予定通り8時10分スタートしました。

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まずは金山峠を目指します。2人ともにザックの重さは20kg!二言目には「重たい。重たい。」を繰り返して歩きます。金山峠までは不明瞭な道で赤テープの目印を頼りに進みました。峠頂上に登る急坂があるのですが目印も無くどこを登ればよいのかかなり迷いました。 何とかたどり着き標識を見ると『行くな危険!整備しとけ!・・・」との書き込みが。書き込みは感心しませんが、何となく気持ちはわかりましたIMG_1514
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11時10分、ほぼCT通りに姥子山と雁ヶ原摺山の分岐です。本日の宿泊予定を湯ノ沢峠にしているの僕たちは先を急ぎたいので姥子山はスルーしましたが、後から調べたらここからの富士山も素晴らしいようです。ここでしばし休憩し、五百円札の撮影地である雁ヶ原摺山を目指します。ここまで雪が深いところはなく、なんだか余裕だな~と感じてました。この考えはかなり甘かった。
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ここから急に雪の積雪量が増えました。しかもなかなかの長い急登。お互いに1回ずつ豪快に転倒したところでアイゼンを装着しました。僕たちの進む先にはトレースはなくあっても動物の足跡があるのみ。気づけば膝下から深いところ膝上まで積雪があり。途中でこれがラッセルってやつだと気づきました。初ラッセルです。
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13時20分、雁ヶ原摺山山頂に到着です。長い距離をずーっとラッセルしてきました。こんなに大変な思いをして山頂に到着したのは初めてす。やはり雪山。姥子山の分岐からここまで約2時間とかなりのペースダウンです。もうクタクタですがかなり達成感がありました。楽しみにしていた富士山の展望は雲に覆われ残念な感じです。IMG_1540
綺麗に見えたらこんな感じです。ここで昼食をとり30分ほど休憩。ここで今日の目的地である湯ノ沢峠までの道のりが怪しくなってきました。僕はやはり避難小屋のある湯ノ沢峠まで行ってしまいたいのですが、とりあえず大峠に下って考えることに。大峠まではCT40分ですが、深い雪に思ったようにすすめず1時間20分ほど要しました。時間的にも体力的にもこれ以上進むのは危険と判断。本日は大峠にテントを張ることに。休憩所があったのでその中にテントを張らしていただくことにしました。
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今回は自慢の一品を振る舞い酒を飲もうとの話だったのでビルー(350×2)やら焼酎(500)やらウィスキー(200)やら。それは重いはずです。しかも飯食いすぎて全く飲めないという失態。IMG_1558
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飯食べたら速攻就寝です。だかしかし、この後何度も目を覚すことに。まずはなんだか怖い夢を見て起こされたり、何者かに背中を押されている感じを受けて叫んで外に向かって蹴りを入れたり、あれはなんだったのか(笑)。まあそこまでは良かったのですが、「すごい寒いけど風なくてよかったねー」なんて話してたのに3時半頃突然の強風がしかも絶え間なく。山の天気はやはり突然変わるものですね。ゴーゴーゴーゴー風が遠くからどんどん近づいてくるのを感じます。恐怖でした。テントも潰されてしまうのではないかと思うほどに。それでも朝は止むだろうと思っておりました。